訪問ヘルパー事業所っていろいろあるけど、どんなところかも分からないし何をチェックしたらいいのかな?
そんなあなたに向けて、障害者訪問ヘルパー事業所を探すときのポイントを教えます。
やはり働くからには気持ちよく働きたいし、できれば働く時間も自由に選びたいですよね。
本記事では、そんな悩みを解決します。
- 障害者訪問ヘルパー事業所(居宅介護事業所)がどんなところか知りたい人
- 障害者訪問ヘルパー(居宅介護)をやってみたい人
- 障害者訪問ヘルパー事業所(居宅介護事業所)を探している人
ぜひ最後までご覧ください。
- 介護業界20年、現役の居宅介護事業所管理者 兼 相談支援専門員が執筆。
- 持っている資格:ホームヘルパー2級、介護福祉士、ケアマネジャー、相談支援専門員
- 介護業界で面接を担当した人数は150名以上
- 介護業界で転職を3回経験
それでは早速、本文へGO!
※障害者訪問ヘルパー事業所は「居宅介護事業所」といいます。以下、居宅介護事業所と記します。
居宅介護事業所ってどんなところ?
まずは居宅介護事業所がどんなところか知りたいよね?
人や場所など、筆者が知っていることは全てお伝えしていきますね。
どんな人が働いているの?
あなたはホームヘルパーというと、どんな人をイメージしますか?
筆者の、働く前の印象はこんな感じ。
いかにもって感じがするね!
このようなイメージを抱いているあなた、間違いではありません。
40代~60代の女性が多いのは事実だからね。
ところが、介護業界全体でみると20代~30代の男性も多いというデータがあります。
年齢帯 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳未満 | 0.9% | 0.6% |
20代 | 24.5% | 9.7% |
30代 | 34.8% | 17.9% |
40代 | 18.7% | 25.0% |
50代 | 10.7% | 25.6% |
60歳以上 | 8.6% | 19.0% |
ここからさらに絞って、訪問介護で働く人の数字を見てみましょう。
雇用形態 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
正社員(正規雇用) | 23.7% | 76.3% |
パート(非正規雇用) | 4.1% | 95.9% |
95.9%!!
非正規雇用の女性が圧倒的に多いよね。
つまり居宅介護事業所で働く人の多くは、40代~60代の非正規雇用の女性というわけです。
続いて、ざっくりどんな仕事をしているのかを紹介します。
どんな仕事をしているの?
働いてみたいけど、実際の仕事内容ってどんな感じなのかな?
あくまで一例だけど、うちの職場の正規職員の一日を紹介するよ。
時間 | サービスの種類 | 内容 |
---|---|---|
9:30~10:30 | 身体介護、家事援助 | 排泄介助(オムツ交換、陰部洗浄)、掃除 |
11:00~12:00 | 移動支援 | 買い物同行 |
12:00~13:00 | 休憩 | 昼食 |
13:00~14:00 | 身体介護、家事援助 | 排泄介助(オムツ交換、陰部洗浄)、買い物代行 |
14:30~17:30 | 移動支援 | 学校にお迎え~外出支援~自宅送り |
18:00~19:00 | 身体介護 | 入浴の介助 |
筆者の勤務する事業所では、障害を持つ学齢期のお子さんも支援の対象としています。
夕方の時間は学校にお迎えに行き、一緒にお出かけしたり事業所に併設されている施設に遊びに来たりします。
子ども~大人まで仕事の幅が広いのも居宅介護事業所の特徴だね。
いろいろな人と関わることができるのは楽しそう!
では、職場の雰囲気はどうなのでしょうか?
事務所の雰囲気は結構大事!
筆者が見てきた事務所の雰囲気はこんな感じです。
このような普通の会社のようなオフィスのところもあれば…
このようなアパートやマンションの一室だったり…
あるいは一戸建ての民家だったり、いろいろあります。
さすがに一戸建ては想像つかなかったな。
事務所の機能さえ整えばどこでもできちゃうんだ。
規模の小さな事業所では、訪問ヘルパーさんたちが出払っていると事務所は無人なんてこともあります。
ちなみに余談ですが、筆者の勤務する事業所は一戸建てを2軒使って、畑、社員食堂、弁当屋、簡易宿泊ができるようになっています。
庭が結構広くて、近所の人たちと一緒に餅つきイベントをやることもあるよ。畑では野菜を栽培してるんだ。
なんだかアットホームな雰囲気があっていいね!
このようにいろいろな雰囲気の事務所があるので、職場探しのポイントとしても大事にしたいところです。
関連記事(記事作成中)→(仮)大規模な法人と小規模な法人のメリット・デメリット
続きまして、気になる給料はどうなのでしょうか?
給料や待遇はどうなの?
実際働くとなったら給料はどのくらいもらえるの?
生活していくためには給料のこともきちんと把握していかなきゃね。
実際どのくらいの給料がもらえるのか、厚生労働省のデータを参考にしてみましょう。
正規雇用 | 非正規雇用 | |
---|---|---|
実労働時間 | 161.2時間 | 84.4時間 |
月給 | 306,760円 | 174,150円 |
データは平均値であり、深夜や早朝に働けばその分高くなります。
早朝夜間(6:00~8:00、18:00~22:00)は1.25倍、深夜(22:00~6:00)は1.5倍の単位になっています。
上記のデータは処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所の数値であり、特定処遇改善加算を取得している事業所はさらに高くなります。
介護事業所の約90%が取得している、通常の介護報酬にプラスして貰えるお金です。
介護職員の賃金UPのために創設された加算であり、加算分はスタッフの給料UPのために使う義務があります。
なお、特定処遇改善加算とは、さらにプラスしてキャリアを積んだスタッフ(目安は10年)に対しての加算です。
それぞれ、スタッフの賃金がどれくらいUPしたかを自治体に報告する義務があり、不正ができない仕組みになっています。
処遇改善、初めて聞いたけどどれくらい給料が増えるのかな?
手当、基本給、賞与など、それぞれの事業所で賃金UPのやり方は違うんだけど、うちの事業所ではキャリアによって月5万円~7万円のUPってとこかな。
え!めちゃくちゃでかい!
処遇改善加算の登場によって、介護業界全体の賃金の底上げがなされました。
以前は高かった離職率も、近年では全産業の平均値くらいにおさまっています。
離職率の低下は、給料だけでなく近年の、特に若年層の仕事に対する考え方に起因する部分もあるのではないでしょうか?
そのあたりを紐解いていきたいと思います。
魅力のある職場とは?
魅力的な職場ってどんな職場なんだろう?
筆者の職場に在籍している、20代~40代のスタッフ3名をピックアップして解説していきます。
いずれも筆者が面接したスタッフで、それぞれの年代で仕事に対する考え方の違いが顕著に出ています。
その3名の面接時の内容を少しだけ紹介します。
20代 | 30代 | 40代 | |
---|---|---|---|
志望動機 | 人を大切にしてくれる HPを見て雰囲気よさげ 社会貢献できる 障害のある人の役に立ちたい | 自分に合っている 訪問も経験したい スキルアップできそう 障害のある人の役に立ちたい | 他の事業所より給料高い 持っている資格を活かしたい 障害のある人の役に立ちたい |
会社に求めること | 休日はしっかり欲しい | 福利厚生 | それなりの給料 |
採用のメリット | 良い雰囲気を作れる | 経験を活かして指導できる | 管理職を担える |
それぞれで思うところは違いますが、共通なのは「障害のある人の役に立ちたい」ということです。
やはり人は「人の役に立ちたい」という気持ちがあるんですね。
その他の内容での筆者の所感は次の通りです。
- 仕事もプライベートも共に満足したい
- 職場の雰囲気や働きやすさ重視
- 経験が浅いなりに会社の利益のためにできることを探してくれそう
- プライベートよりも仕事に注力したい
- 自分のスキルを高めたい
- 教育にも力を入れてくれそう
- 収入を上げたい
- 今までの経験や知識から自分にどれだけのことができるか試したい
- リーダーとして活躍してくれそう
もちろんこれが全てではないですし、筆者が感じたことなのでその点はご了承ください。
ただ、やはり年代別での生活背景の違いが出ていました。
例えば40代のスタッフはお子さんがもうすぐ大学受験でお金が必要ですし、20代のスタッフはなるべくストレスフリーで長く続けたい思いが表れています。
20代~40代の人たちが幸福度の高い状態を保ちながら仕事をするために必要なことは、
- 職場の雰囲気が良いこと(人)(物)
- 水準以上の給料を支払えること(金)
- スキルアップ、キャリアアップができる仕組みがあること(情報)
と言えます。
結局、「ヒト・モノ・カネ・情報」が大切なんですね。
こういうことが優れている職場がいいよね。
理屈は分かるんだけど、実際どうやってこんな情報を集めればいいの?
個人でこれらの情報をゲットするのは、見学に行くとか足を使わないと厳しいね。
えー!そんな時間なかなか作れないし手間も時間もかかるじゃん!
そうだよね。だから効率の良いやり方を教えるよ。
どうやって魅力のある職場を探せばいいの?
仕事を探すときに真っ先に見るものといったら、なに?
そうだなぁ~、スマホやパソコンで求人サイトを調べる感じかな。
そうだよね。それで間違ってないよ。
え、でもさっき足を使って見学とかなんとか言ってたよね?
ただ求人を見るだけでは知ることができない情報を教えてくれる求人サイトがあるんだ。
それを紹介するよ。
それぞれ共通しているのは、求人アドバイザーが在籍していて様々な情報を教えてくれることです。
また、掲載していない好条件の非公開求人もアドバイザーが教えてくれます。
なんで非公開にしているの?
非公開求人は大体が好条件だから、応募が多くなると事業所側の日常業務に支障が出ちゃうんだよね。
なるほど!だから条件がマッチした人にだけ教えてくれるってことね!
僕も求人アドバイザーを利用して転職した経験があるんだ。
そこで教えてくれた非公開求人の職場で今も長く働くことができてるよ。
筆者が実際に利用した求人サイトを紹介している記事を読む→【現役介護職レビュー】介護職の求人サイト比較TOP3!
最後に、本記事を簡単にまとめます。
【まとめ】訪問ホームヘルパーの仕事探しのポイント
本記事では、障害者のホームヘルパーの仕事探しのポイントを解説しました。
本記事を簡単にまとめると以下の通りです。
- 居宅介護事業所で働く人の多くは、40代~60代の非正規雇用の女性(正規雇用の男性は23.7%)
- 建物は近代的な事務所風なところやマンション、アパート、一戸建てなどいろいろ。
- 一日の流れの一例はこんな感じ
時間 | サービスの種類 | 内容 |
---|---|---|
9:30~10:30 | 身体介護、家事援助 | 排泄介助(オムツ交換、陰部洗浄)、掃除 |
11:00~12:00 | 移動支援 | 買い物同行 |
12:00~13:00 | 休憩 | 昼食 |
13:00~14:00 | 身体介護、家事援助 | 排泄介助(オムツ交換、陰部洗浄)、買い物代行 |
15:00~17:30 | 移動支援 | 学校にお迎え~外出支援~自宅送り |
18:00~19:00 | 身体介護 | 入浴の介助 |
- 給料の平均はこんな感じ
正規雇用 | 非正規雇用 | |
---|---|---|
実労働時間 | 161.2時間 | 84.4時間 |
月給 | 306,760円 | 174,150円 |
- でも資格や経験が重視されるのでキャリアップで給料は上がる
- 資格を取得しながら10年くらい働くと5万円~7万円くらいの昇給が見込める
- 職場の雰囲気が良いこと(人)(物)
- 水準以上の給料を支払えること(金)
- スキルアップ、キャリアアップができる仕組みがあること(情報)
- つまりヒト・モノ・カネ・情報が充実しているところ
- 効率良く探すには、求人アドバイザーを利用する
- 求人アドバイザーがいる求人サイトをチェックする→【現役介護職レビュー】介護職の求人サイト比較TOP3!
いかがでしたでしょうか?
本記事を読んで、「いい職場に出会えたよ!」というご意見をいただけることを心待ちにしております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、また!
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