- 今は施設で働いているけどホームヘルパーにも興味がある(または検討している)
- 経験は無いけど障害者支援に興味がある
- 高齢者の介護をしているけど障害者支援をやってみたい
- ホームヘルパーの仕事の将来性を知りたい
これらに当てはまるあなたに向けて、障害のある方へのホームヘルパー完全ガイドを作成しました。
仕事内容、必要な知識、求人情報など、気になる情報が満載の記事になっています。
15,000文字以上になってしまいましたが、知りたい項目は目次をクリックすることで飛ぶことができます。
介護の資格講座を無料で受けられる方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。。
- 介護業界20年、現役の居宅介護事業所管理者 兼 相談支援専門員が執筆。
- 持っている資格:ホームヘルパー2級、介護福祉士、ケアマネジャー、相談支援専門員
- 介護業界で面接を担当した人数は150名以上
- 介護業界で転職を3回経験
高齢者介護と障害者支援の違い
「介護のお仕事」というと、まず思い浮かべるのは高齢者の介護ですよね。
では、高齢者介護と障害者支援は何が違うのでしょうか?
まずはそれを理解していきましょう。
- 障害者支援の仕事内容は、バリエーションに富んでいる。
- 未来の長さが違う。
- 障害者支援の方が、ご家族に対する支援の要素が高齢者介護より色濃い。
上記の違いを順番に解説していきます。
①バリエーションの違い
障害者支援の仕事内容は、高齢者の介護に比べて実にバリエーションが豊かなんだ。
単純に、高齢者の介護(介護保険)の利用の多くは65歳以上からです。
つまり、対象者は65歳以上に限定されます。
対して障害者支援(障害福祉サービスなど)は、基本的には65歳未満が対象です。
65歳未満の方が年齢層も幅広く、その分ニーズも多様です。
また、障害種別によっても仕事内容が全く違うことも理由のひとつです。
詳しくは後述の、「障害者支援(居宅介護)ってどんな仕事?」の項目で解説しています。
②未来の長さの違い
年齢層が違うということは、未来の長さが違います。
障害者支援では学齢期の方や20代の利用者もたくさんいます。
これからの時代を生きる方への支援と、これまでの時代を生き抜いてきた方への支援は当然性質が異なります。
身体や特性に対する理解、必要な知識やスキルも高齢者と障害者では大きく異なるのです。
特に、児童の方への支援は子育てが関わってくるため保育、療育系の資格が有利になることもあります。
③ご家族に対する支援の違い
ここでいうご家族とは、キーパーソンを指します。
関係者の中で、意志決定や問題解決の要となる人物。
介護の領域では、介護方針の決定や介護の担い手として強い影響力を持つ家族、親族、後見人を指す。
高齢者のキーパーソンは、主に娘さんや息子さんが担っています。
しかし障害者のキーパーソンは、対象者の年齢によって様々です。
例えば、学齢期のお子さんであれば親御さん、大人の方であれば配偶者がキーパーソンである場合があります。
高齢者のご家族に対する支援としては、「介護負担の軽減」が主となるケースが多いです。
対して障害者、特に学齢期のお子さんのご家族への支援は、お子さんの成長を一緒に考える支援など高齢者とは違う一面があります。
障害者支援(居宅介護)ってどんな仕事?
障害者のホームヘルパーの仕事にはいろいろあります。
基本的には、人間が生活する上で必要なことをお手伝いするのが仕事です。
例えば食事や排泄、入浴をお手伝いしたり、買い物や掃除、洗濯といった家事を代行したり、時には一緒に外出したりもします。
どのようなお手伝いが必要かは対象者によって異なるよ。
「障害者自立支援法」では対象者の障害は大きく分けて「身体障害」「知的障害」「精神障害」の3つに分類され、これらを障害種別と呼んでいます。
「障害者」とは、身体障害者福祉法第四条に規定する身体障害者、知的障害者福祉法にいう知的障害者のうち十八歳以上である者及び精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第五条に規定する精神障害者(知的障害者福祉法にいう知的障害者を除く。以下「精神障害者」という。)のうち十八歳以上である者をいう。
「障害児」とは、児童福祉法第四条第二項に規定する障害児及び精神障害者のうち十八歳未満である者をいう。
引用元:障害者自立支援法 第一章 第四条(定義)
しかしそれぞれの障害においても必要な支援は個々の状態によって変わります。
例えば、身体障害の方全員が食事や排泄の介助を必要としているかというと、そうではありません。
ひとりひとりのニーズに合わせた支援をすることが、障害者支援のお仕事です。
障害福祉サービスについて解説した記事もあるので、詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。
障害者のホームヘルパーのメリットとデメリットを知っておきたいという方は、下記の記事もご覧ください。
「まあ大体OK!」という方は目次から読みたい項目をクリックしてください。
「まだまだよく分からん!」という方は、このまま読み進めてください。
さらに詳しく、障害別に仕事内容を解説していきます。
身体障害の支援
身体障害というと、車いすを使っているイメージがありませんか?
しかし実はその他にもいろいろなケースがあります。
- 視覚障害
- 聴覚又は平衡機能の障害
- 音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害
- 肢体不自由
- 内部障害
それぞれどんな仕事が考えられるかを解説していこう。
①視覚障害
視覚障害は、視力の低下や視野狭窄など視機能の低下から日常生活に支障のある状態をいいます。
このような方は、家族と暮らしていれば外出支援などを希望するケース、ひとり暮らしなら家事全般もヘルパーが行うケースが多くあります。
②聴覚又は平衡機能の障害
聴覚障害は、身の周りの音や話し言葉が聞こえにくかったり、ほとんど聞こえなかったりする状態をいいます。聴覚障害の程度や聞こえ方で、言語発達の状態も一人一人異なります。
聴覚障害の支援の多くは、コミュニケーションやリハビリテーションの支援になります。
聴覚障害に対するコミュニケーションやリハビリテーションの支援は専門的な知識が必要になります。
- 言語聴覚士
- 手話通訳士
他の障害と比べると、聴覚障害のある方に対してのホームヘルパーの出番は多くないんだよね。
聴覚障害や視覚障害の方への支援として「意思疎通支援」というのがあります。
文字通り、意思疎通を図ることに支障がある方に対して手話通訳、要約筆記等の方法により意思疎通を支援する者の派遣等を行います。
専門的な知識を必要としますが、興味のある方は下記のリンクをクリックしてください。
③音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害
これらの障害の多くは、他の障害の付随して起こるものです。
例えば「脳性まひの方が言語障害やそしゃく機能の障害を持っている」などのケースがあります。
言語障害のみ(吃音や口蓋裂など)の場合は、学齢期に教育的対応が行われます。
したがってヘルパーの仕事としては、身体障害や知的障害の方に対しての支援と併せて言語障害に対応する形になります。
ちなみに言語障害の定義は次の通りです。
言語障害とは、発音が不明瞭であったり、話し言葉のリズムがスムーズでなかったりするため、話し言葉によるコミュニケーションが円滑に進まない状況であること、また、そのため本人が引け目を感じるなど社会生活上不都合な状態であることをいいます。
④肢体不自由
肢体不自由とは、身体の動きに関する器官が病気やけがで損なわれ、歩行や筆記などの日常生活動作が困難な状態をいいます。
肢体不自由の方への支援は、学齢期であれば放課後やヘルパー訪問による支援が多いケースです。
大人の方を対象とする場合は、日中の社会活動の提供やヘルパー訪問による支援になります。
でも障害の程度や家庭環境、年齢によってその仕事内容は大きく異なるんだ。
例えば軽度の障害の方であれば排泄や食事は自立していて、さらに年齢が若くて家族と同居しているなら家事は家族が担っていることが大半です。
対して、重症心身障害(肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態)の方は全ての生活動作において介助が必要な場合が多いです。
- 身体介護・家事援助・通院等介助・重度訪問介護
- 移動支援
- 生活介護
- 訪問入浴
- 短期入所
- 施設入所支援
- 共同生活援助
- 自立訓練
※太字は訪問系サービス
対象者の状態や環境によって変わってくるよ。
肢体不自由の方が利用する事業所の求人を見るときは、障害の程度を先に知っておいた方が仕事内容もイメージしやすいでしょう。
特に重症心身障害の方の中でも医療的なケアが必要な方を対象とした事業所となると、仕事内容もガラリと変わります。
障害の種別だけでなく利用する方の状態によって仕事内容が変わるから、それが自分のやりがいにまで影響を与えることもあるんだ。
➄内部障害
内部障害は、心臓機能障害、じん臓機能障害、呼吸器機能障害、ぼうこう・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害の6つの障害のことで、身体障害者福祉法に定められた身体障害の総称です。
内部障害の約9割の方は、日常生活動作において自立しており、約8割の方は家事の支援を不要としています。
そのため、客観的に見た目で分かりづらく理解されにくいのが特徴です。
しかし、ペースメーカーを使用していて携帯電話の電波が悪影響を及ぼしたり、人工透析のため疲れやすいなど、周囲の理解や配慮が必要な障害なのです。
- 就労支援
- 地域活動支援センター
内部障害についてもっと詳しく知りたい方は下記のリンクをクリックしてね。東京都福祉保健局の情報だよ。
続いて、知的障害の方への支援について解説していきます。
知的障害への支援
知的障害とは、一般に、同年齢の子供と比べて、「認知や言語などにかかわる知的機能」の発達に遅れが認められ、「他人との意思の交換、日常生活や社会生活、安全、仕事、余暇利用などについての適応能力」も不十分であり、特別な支援や配慮が必要な状態です。また、その状態は、環境的・社会的条件で変わり得る可能性があると言われています。
知的機能はみなさんご存知の「IQ」で判断し、70以下の方を知的障害と定義づけしています。
ところで、発達障害というのを知ってるかな?
よく知的障害と混同されがちな発達障害ですが、実は精神障害に分類されます。
発達障害は、「自閉症(ASD)」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」「学習障害(LD)」「注意欠如多動性障害(ADHD)」などの総称です。
また、「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」を合わせて「自閉症スペクトラム症」といい、コミュニケーションが困難であったりこだわりが強いといった特徴があります。
コミュニケーション | 言葉の遅れ | 知的障害 | こだわり | |
---|---|---|---|---|
自閉症 | とても困難 | ある | ある | ある |
高機能自閉症 | 困難 | ある | ない | ある |
アスペルガー症候群 | 少し困難 | ない | ない | ある |
上記の自閉症のように、発達障害と知的障害を併せ持っている方は、知的障害の方向けの福祉事業所を利用するケースが多いです。
例えば、「自閉症スペクトラム」の中でも知的障害を併せ持った方を「自閉症」と呼び、知的障害の方が利用する放課後等デイサービスや生活介護施設に通ったりといったことがあります。
つまり、知的障害の方を対象とした事業所で働く場合、発達障害についての知識も必要になるということです。
したがって知的障害の方に対する支援の形もまた様々で、障害の程度によって異なります。
コミュニケーションや活動プログラムを重視するのが知的障害者の支援の特徴だよ。
- 移動支援
- 行動援護
- 短期入所
- 生活介護
- 施設入所支援
- 共同生活援助
- 就労支援
※太字は訪問系サービス
精神障害者の介護
精神障害者とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいう。
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」では上記のように定義づけられています。
先ほど説明した発達障害も、精神障害にカテゴライズされています。
具体的な精神疾患の代表例は次の通りです。
- 統合失調症
- 気分障害
- てんかん
- 依存症
- 高次能機能障害
詳しく知りたい方は、厚生労働省のこちらの記事をチェック→精神障害(精神疾患)の特性(代表例)
精神障害にもいろいろな種類があり、対象者への支援も一筋縄ではいきません。
精神障害の方が利用する主な福祉サービスはどんなサービスなんだろう?
- 移動支援
- 行動援護
- 短期入所
- 生活介護
- 施設入所支援
- 自立訓練
- 自立生活援助
- 共同生活援助
- 就労支援
- 家事援助
※太字は訪問系サービス
例えば統合失調症でも、症状の軽い方は生活も自立していて福祉サービス自体を利用していない方もいます。
対して症状の重い方は幻覚や幻聴などがあり、日常生活を送るのが困難な方もいます。
疾患の種類や症状の重さによって、関わるヘルパーの仕事内容は全く違うものになるのが特徴なんだよね。
症状の重い方への支援は、精神保健福祉士や作業療法士など専門的な知識を必要とする場合があります。
→精神保健福祉士について(厚生労働省)、精神保健福祉士(全国社会福祉協議会) →作業療法士(全国社会福祉協議会)
障害種別による仕事内容の説明は以上です。
次は、必要な資格について解説します。
どんな資格が必要なの?
障害者のホームヘルパーを始めるにあたり無資格でもできる業務はありますが、かなり限定されてしまいます。
したがって、障害者のホームヘルパーをやるなら資格を持っていた方がいいです。
でも大丈夫。必要な資格はたったひとつ!
それは、「介護職員初任者研修」です。
もともとはホームヘルパー2級という名前でしたが、2013年4月から介護職員初任者研修という名前に変わりました。
介護職員初任者研修さえあれば大体の事業所で働けちゃう。
ここでは、資格の概要やカリキュラム、取得の方法や費用を解説していきます。
資格の概要
介護職員初任者研修は、介護に携わる者が、業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的として行われるものである。
上記には最低限の知識・技術とありますが、介護業界において大切なのは現場での経験やそこで培う知識です。
というのも、前項の「障害者支援って、どんなお仕事?」で解説した通り、対象者によって仕事内容は大きく異なります。
もちろん知識も大切ですが、それよりも「利用者ひとりひとりをどれだけ理解できるか」が一番大切です。
ベース作りは介護職員初任者研修の内容で充分!
続いて、資格取得にかかる費用と取得方法を案内します。
資格の取得方法と費用
介護職員初任者研修の資格を取得するには、講座を受講する必要があります。
カリキュラムは後に紹介しますが、合計130時間の講座です。
では実際に介護職員初任者研修の講座を探してみよう。
インターネットで「介護職員初任者研修 講座」と調べると、かなりの数のスクールが出てきます。
どれを選べばいいのやら…
そこで、講座を選ぶときの注意点をあげておきます。
- オンラインでの講座受講の上限は40.5時間
- スクーリングが必要
- 講座の日程が決められている
- 自宅または現在お勤めの職場から遠い場合がある
- 受講するところによって費用に差がある
講座の性質上、すべてをオンラインで受講することはできません。(上限40.5時間)
つまりスクーリングが必要になるわけですが、通いやすいところを探すのはひと苦労ですよね。
さらに、かかる費用は約30,000円~約90,000円とかなりの差があります。
それじゃあ、どうやって探すのが効率がいいと思う?
一番効率の良い方法は、資料を一括請求することです。
→介護職員初任者研修講座の資料を無料一括請求する紙ベースにはなりますが、校舎の場所や費用の比較には資料を見比べるのが一番です。
ここで紹介した「シカトル」で請求できるスクールの資料は、三幸福祉カレッジやニチイ学館といった有名どころから費用の安いところまで、幅広く取り扱っています。
続いて、講座のカリキュラムを紹介します。
カリキュラム
介護職員初任者研修のカリキュラムは次の通りです。
カリキュラムは厚生労働省で決められた内容になっていて、スクールによる違いはありません。
受講費用に関係なく、カリキュラムはまったく同じ。
授業のテーマ | 時間数 |
---|---|
職務の理解 | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
介護の基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
老化の理解 | 6時間 |
認知症の理解 | 6時間 |
障害の理解 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
これまでの講義の振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
介護職員初任者研修の取得方法や費用、内容は大体把握できたと思います。
ところで、実は条件つきではありますが無料で講座を受ける方法もあります。
講座を無料で受ける方法
講座を無料で受ける方法を紹介します。
ただし無料で受けるには、ひとつだけ条件があるよ。
それは、実際に介護の仕事を始めるということです。
詳しく説明していきます。
「かいご畑」は、介護職専門の求人サイトです。
これから介護の仕事を始める方は、こういった求人サイトの利用するのが一般的です。
登録は簡単で1分で終わります。
無資格・未経験からのキャリアアップなら⇒⇒介護専門求人サイトかいご畑登録した後に、専任アドバイザーとの電話面談を行います。
ここではあなたの希望条件をアドバイザーに伝えたり、どのような職場で働きたいかを伝えます。
ここからは一般的な就職の手順です。
アドバイザーによっては履歴書の添削も丁寧に行ってくれます。
就職が決まったら、働きながら指定の介護職員初任者研修講座を受講します。
あなたの費用負担は0円です。(スクーリングの交通費等は自己負担)
介護の仕事に就きたいと考えている方は、かなりお得な方法です。
無料で講座を受講する方法もあり、別記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
>>>無料で介護の資格!介護職員初任者研修を0円で取得する2つの方法とは?
どんな人が求められているの?
訪問ヘルパーの事業所はどんな人材、いや、人財を求めているのでしょうか?
ホームヘルパー事業所の管理職を10年以上続けている筆者が思うのはこれ!
- 遅刻をしない人
- 休み癖のない人
- 嘘をつかない人
- 記録を書ける人
- 慎重な人
- 協調性のある人
「え?普通じゃないの?」
そう思ったあなた、正解です。
専門性や経験も大事だけど、まずは人間性ね。
それぞれ、詳しく説明していきます。
①遅刻をしない人
時間厳守は信頼関係を築くために大切なことです。
訪問が詰まっているときなどは特に、後の訪問時間まで遅れることになりかねません。
入浴を待っている、トイレを待っている、通院の予約時間があるなど、遅刻はしないに越したことはないですよね。
②休み癖のない人
ホームヘルパーは基本的には1対1のお仕事です。
ひとりが休むと、誰かが代わりに訪問することになります。
相手はヘルパーありきの生活をしていますから、訪問できないからといってお断りすることはできないのです。
調整のために時間を変更してもらったり、他の休みのスタッフが出勤したり、どうにかして対応します。
休み癖のある人には仕事を振りにくくなるんだよね。
とはいえ、子育て中や体調不良などやむを得ない場合もありますから、できるだけ自分の状況を事前に伝えておくことが大切です。
③嘘をつかない人
ホームヘルパーは単独での仕事という性質上、誠実さが求められます。
嘘まではいかなくても、ごまかしたりするのも良くありません。
実際、食事介助が面倒だからといって量を減らしたり、少しズボンが濡れていてもそのまま着替えないといったことがありました。
利用者の中には言語のコミュニケーションがとれない人もいますから、そういった残念なことがしばしば起こってしまいます。
極端な話ですが、有名な事件では知的障害者施設のスタッフが「教育」といって暴行を加えていたこともありました。
虐待になることもあるので、絶対にごまかしたり嘘をついてはダメ!
結局、バレない嘘はありませんからね。
④記録を書ける人
ヘルパーが訪問した際に、実施記録というのを書くことになります。
これは、訪問時間に何をやったかの記録と利用者の状態を記録するものです。
単に記録するだけでなく、ご家族とのコミュニケーションツールであったり、他のヘルパーとの情報共有にも使われます。
この記録を「誰かが読むもの」として書ける人、つまり丁寧に正確に詳細に書ける人は重宝されます。
気づき力を養うことにもつながるので、記録は一生懸命書こう。
⑤慎重な人
ホームヘルパーは、利用者の生活や命に関わるお仕事です。
そういった意識のある人は、総じて慎重です。
スタンドプレイはいりません。
例えば、肢体不自由の方を移乗するときに、本来ご家族と一緒に行うことをひとりでしてしまうなど、できるからといって危機管理をおろそかにしてしまうケースがあります。
誰得だよ!
慎重さに欠ける人は、大体いつか事故ります。
そういった現場を筆者は何度も見てきました。
必ず石橋は叩いて渡ろうね。
⑥協調性のある人
「1対1の仕事だから協調性なんて関係ないじゃん。」と思う人もいるでしょう。
それは大きな間違い!
ひとりの利用者に関わっている人は、あなただけではありません。
他のヘルパーだけでなく、ご家族、医療関係者、PTやOTなどの専門職、他事業所の人、学校などひとりの利用者には様々な人が関わっています。
その人たちと協力して利用者の生活を支えるのが、ヘルパーのお仕事です。
協調性のある人とは、コミュニケーションもとりやすいよね。
訪問介護の仕事に向いているかどうかを知りたい人はコチラ→現役介護士がキャリアパスで解決!訪問介護の仕事に向いてる?向いてない?
求められる人財にバッチリ当てはまっても、まだヘルパーのお仕事を始めるかどうか迷っているあなた!
わかります。
「ずっと続けていけるお仕事なのか?」
知りたいですよね。
将来性や給与について、解説していきましょう。
将来性を知りたい!
それでは、ホームヘルパーの将来性はどうなのでしょうか?
- 福祉事業は拡大していく
- 訪問の需要は増えていく
- 人手不足の解消が課題
それぞれ、詳しく解説していくよ。
①福祉事業は拡大していく
福祉事業が拡大していく根拠は、福祉分野への予算が年々増えていることにあります。
厚生労働省の資料によると、福祉を中心とした社会保障費の予算は毎年1兆円ずつ増えているんだ。
障害福祉分野だけでみてみると、下記のグラフのように伸びています。
見ていただくと分かる通り、平成19年度から比べると3倍以上になっています。
ホームヘルパーの賃金のほとんどは公費でまかなわれているため、少なくとも衰退することは考えにくいでしょう。
②訪問の需要は増えていく
まずは、障害者を取り巻く制度の変遷をみていきましょう。
- 障害者は措置制度のもと行政主導で利用できるサービスを決められ、社会参加とは縁遠い生活を送ってきた。
- 支援費制度(2003年)が施行され、障害者がサービスを選べるようになった。
- 障害者自立支援法(2006年)が施行され、障害者が自立しつつ安心して地域で暮らすことがメインテーマに。
- 障害者総合支援法(2013年)では、「自立」ではなく「基本的人権を享有する個人としての尊厳」という何やら難しいテーマが掲げられた。
※「個人の尊厳」とは「一人ひとりの人間を、かけがえのない大切な存在として尊重する」ということであり、身分や生まれた地域、性別、信仰にかかわらず、人として大切にするということ。
制度の変遷から分かるように、「障害者はまとめて管理して生活させよう」から「障害の有無に関わらず住み慣れた地域で共に暮らそうぜ」という風に社会全体がなってきたわけです。
ノーマライゼーションとか心のバリアフリーの社会だね。
しかし障害者が地域で安心して暮らすには、誰かの支援が必要です。
つまり、施設系のサービスだけでなく、近年では障害者も訪問サービスを利用することもメジャーになってきています。
ホームヘルパーは高齢者のイメージが強いけど、障害者も同じように必要としているんだ。
こうした動きから、これからますますホームヘルパーの需要は増えていくと筆者は考えます。
③人手不足の解消が課題
介護業界全体に言えることですが、人手不足が深刻な問題になっています。
少子高齢化の影響も多大にあるでしょう。
今のところ賃金のアップなど改善は試みられていますが、まだまだ人手不足です。
でもね、介護職に人が集まらない原因は他にあるんじゃないかと思う。
介護労働安定センターによる令和2年度の実態調査によると、「働きがいのある仕事」だと思って介護職を選んだ人が約50%です。
そして実際に働いていて「やりがいがある」と感じている人も約50%です。
介護職は、充分にやりがいを感じられるお仕事だということが分かります。
次に、13歳のハローワーク公式サイトの、「人気職業ランキング2022」を見てみましょう。
1位~100位の間に介護職は入っていません…
しかし、介護職より年収が低い職業でも、専門的な知識や技術を要する職業や楽しそうな職業はランクインしています。
つまりどういうことかというと、
稼ぎの良し悪しより大事なのはカッコイイとか面白い仕事かどうか
これに尽きます。
例えば、家の水道が壊れたとかカギが壊れた時に、5分やそこらでパパっと直す姿はかっこよくないですか?
YouTubeで楽しそうに動画配信している姿は幸せそうじゃないですか?
これからの時代で介護職の人手不足を解消するには、こういった課題を解決する必要があります。
カッコイイ=専門性だぜ。
さて、年収の良し悪しの話が出たところで、実際介護職の給料はどんな感じかを次に紹介していきますね。
給料や待遇を知りたい!
近年では「介護職員処遇改善加算」といって、介護に携わる人の賃金も改善されつつあります。
さらにいうと、令和元年の報酬改定では更なる処遇改善が行われました。
介護人材確保のための取組をより一層進めるため、経験・技能のある職員に重点化を図りながら、介護職員の更なる処遇改善を進める。
引用元:厚生労働省「介護人財の処遇改善について」
具体的には、他の介護職員などの処遇改善にこの処遇改善の収入を充てることができるよう柔軟な運用を認めることを前提に、介護サービス事業所における勤続年数10年以上の介護福祉士について月額平均8万円相当の処遇改善を行うことを算定根拠に、公費1000億円程度を投じ、処遇改善を行う。
上記は「介護職員等特定処遇改善加算」といって、有資格者で10年以上のベテランやサービス提供責任者などの管理職や、専門的な技能のある者を対象にした賃金アップの施策です。
しっかりキャリアアップして長く働くと賃金が増える仕組みになってるよ。
それでは、実際のところ介護職の給料はどのくらいなのでしょうか?
厚生労働省が公表している「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」から平均をみていきましょう。
(クリックすると資料を閲覧できます→令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果)
- ホームヘルパーの事業所の平均月給は?
- 勤続年数、資格の有無、役職でどのくらい違うの?
- 今後、給料は上がっていくの?
それぞれ、資料をもとに解説していきます。
①ホームヘルパー事業所の平均月給は?
令和2年度 | 平成31年度 | UPした額 | |
---|---|---|---|
全体平均 | 315,850円 | 300,120円 | 15,730円 |
ホームヘルパー事業所 | 306,760円 | 288,430円 | 18,330円 |
ホームヘルパー事業所は、全体の平均よりは下回る結果となっています。
しかし、平成31年度からの伸びは全業態中トップの18,330円となっています。
次に、経営主体別の平均月給を見ていきます。
経営主体 | 訪問ヘルパー事業所 | 全体平均 |
---|---|---|
社会福祉法人 | 315,040円 | 335,130円 |
医療法人 | 329,670円 | 316,930円 |
営利法人 | 303,400円 | 291,650円 |
その他(NPO法人など) | 300,030円 | 308,350円 |
経営主体の違いで、これだけの差があります。
医療法人は全体からみても高い傾向にありますね。
ざっくりいうと、病院に併設されている事業所が医療法人だね。
続いて、キャリアによる違いを見ていきましょう。
②勤続年数、資格の有無、役職でどのくらい違うの?
キャリアによってどの程度の違いがあるのでしょうか?
まずは勤続年数です。
勤続年数
勤続年数 | 訪問ヘルパー事業所 | 全体平均 |
---|---|---|
1年~4年 | 284,580円 | 289,960円 |
5年~9年 | 305,850円 | 307,980円 |
10年以上 | 332,900円 | 350,820円 |
10年以上働くとグッと上がりますね。これは、さきほどご説明した「介護職員等特定処遇改善加算」によるものが大きいと思われます。
次に、資格の有無による違いを見ていきましょう。
資格の有無
保有資格 | 平均月給 |
---|---|
介護福祉士 | 329,250円 |
社会福祉士 | 353,020円 |
ケアマネージャー | 368,030円 |
実務者研修 | 303,230円 |
介護職員初任者研修 | 301,210円 |
保有資格なし | 275,920円 |
やっぱり資格を持っているともらえる賃金は高くなるよね。
資格試験の受験に必要な実務経験でいうと、介護福祉士は3年、ケアマネージャーは5年ですから、働く中でのキャリアアップで確実に給料が上がると言えます。
では最後は、介護業界の未来についてです。
③今後、給料は上がっていくの?
ここからは未来のことだから、筆者の経験からの所感を話すね。
専門的な知識や技術が見直され、それに伴った知識と技術を持った人材の給与水準は高くなる。
例えば近年、障害者の中でも重症心身障害者(児)と呼ばれる方が増えてきました。
特に、現在(2022年)の30代以上の方と、それより下の世代を比べると明らかで、コミュニケーションの取れない方がたくさんいます。
医療の発展と共に、こういった方が増えているのです。
医療的なケアを必要としている方もいる一方で、対応できる事業所や人材が少ない現状があります。
しかしひと昔前と違い、医療的ケアは医師や看護師でなくても喀痰吸引等研修を受ければヘルパーでの対応が可能になっています。
こういった専門的な技能や、介護職自体の専門性を追求するようなスペシャリストになれれば重宝されます。
また、幅広い知識やスタッフに対してのマネジメントができる人材、いわゆるジェネラリストも、離職率の高い介護業界では重宝されます。
言い換えると、個人の努力次第でいろいろなキャリアアップの道があるということです。
これってどこの組織でもだいたい同じじゃない?
「将来性や身につくスキルを知りたい!」の項目で、介護業界への給付の拡大や需要の増加については説明しました。
市場は衰退しないのですから、専門性を底上げできれば高単価高付加価値のサービスを行えるようになるはずです。
介護職の仕事内容や資格もろもろ、何となく理解してきたあなた。
介護職についての解説は以上になります。
続いて、実際の職場についての説明にいきたいと思います。
職場選びのポイント
職場を選ぶときに大事なポイントはたった3つです。
- 身体障害、知的障害、精神障害の種別のうち、自分がやりがいを持てそうな対象者を選ぶ。
- 給与、待遇をチェックする。
- 企業理念に共感できるかどうか。
身体障害、知的障害、精神障害の種別のうち、自分がやりがいを持てそうな対象者を選ぶ
障害の種別は、ひとつに限定してサービスを展開している事業所はあまり多くありません。
しかし、事業所によってはメインにしている障害があるので、要チェックです。
また、大手の事業所では介護保険のサービスも行っています。
きちんと事務所を分けてやっているところもあるので、障害の分野に携わりたい方は「障害者支援をしたいです」と明言しておきましょう。
施設に併設されている事業所も結構あるので、施設系サービスの事業所もチェックした方が見つかりやすいでしょう。
給与、待遇をチェックする
給与や待遇は、求人情報に記載されていること以外の細かい部分まで知っておいた方が良いです。
しかし、情報の正誤を含めて直接問い合わせないと知ることができません。
気になる事業所全てに問い合わせるのはかなり時間がかかる作業だよね。
そういった情報を一括して教えてくれるのが求人アドバイザーです。
先ほど紹介した「かいご畑」にもアドバイザーは在籍していますし、他の求人会社でもアドバイザーはいます。
アドバイザーがいる求人サイトの比較の記事もありますので、ぜひご覧ください。
→現役介護職がレビュー「介護職の求人サイト比較TOP3!」2022年版
無料で利用できるサービスなので、積極的に利用して効率良く求人を探しましょう。
企業理念に共感できるかどうか。
正直、これが一番大切です。
いくら給与や福利厚生が整っていても企業理念に賛同できなければ「何か違う」と感じるでしょう。
企業理念はホームページなどに掲載されていることが多いので、事前に確認しておきましょう。
理念への共感は、やりがいにめちゃくちゃ影響します!
他にも仕事を探すときのポイントを別記事にまとめていますので、ぜひ↓コチラ↓もご覧ください。
職場はどうやって探すのがいいの?
先ほど説明したように、なるべく効率良く求人を探すことで自分に合った職場が見つかる確率も高くなります。
つまり職場を探す方法は、
- 効率よく
- 利用できるものは最大限利用する
- なるべく多くの情報を得る
と、なります。
求人アドバイザーの持っている情報の中には、事業所へのインタビューや取材で得た情報もあります。
職場の雰囲気や社風なんかも教えてくれるので、ぜひ活用することをオススメしています。
筆者の職場に求人サイトの担当者が取材に来ることがあるんだけど、かなり細かく聞き取ってくれるんだ。
障害者のホームヘルパーの始め方は以上です。
最後に、これまでの解説をまとめます。
【箇条書きでまとめ】障害者支援への道
本記事は、「障害者のホームヘルパー完全ガイド」ということで、障害者支援の仕事内容や給料、職場の探し方を解説してきました。
高齢者介護と障害者支援の違い
- 障害者支援の仕事内容はバリエーションに富んでいる
- 未来の長さが違う
- ご家族に対する支援の要素が高齢者の介護より色濃い
障害者のホームヘルパーの仕事内容
- 3つの障害種別で仕事内容は大きく異なる
- それぞれのニーズに合った福祉サービスが仕事内容
- 中には専門的知識や技術を要するものもある
必要な資格
- 介護職員初任者研修だけでOK
- 受講費用は約30,000円~約90,000円と会社によって違いがある
- でも安いところで全く問題なし
- 無料で受講する方法もある↓↓↓
求められる人材
- 遅刻をしない人
- 休み癖のない人
- 嘘をつかない人
- 記録を書ける人
- 慎重な人
- 協調性のある人
障害者のホームヘルパーの将来性
- 福祉事業は拡大していく
- 訪問の需要は増えていく
- 人手不足の解消が課題
- 専門性を持たせられるかどうかがカギ
障害者のホームヘルパーの給料
- 平均すると30万ちょい
- 資格の有無や経験(10年以上)でグッと上がる
- 今後は専門性の高い人ほど上がっていく
仕事探しのポイント
- 身体障害、知的障害、精神障害の種別のうち、自分がやりがいを持てそうな対象者を選ぶ。
- 給与、待遇をチェックする。
- 企業理念に共感できるかどうか。
より良い仕事の探し方
- 効率よく
- 利用できるものは最大限利用する
- なるべく多くの情報を得る
- 求人アドバイザーを利用する→アドバイザーがいる求人サイトの比較を見る
最後の最後におまけになりますが、筆者が初めてホームヘルパーになった時のエピソードを綴ります。
読んでいただくことで、これからホームヘルパーを始める人の心のハードルがグッと下がります。
迷っているあなたにこそ読んで欲しいエピソード
筆者がホームヘルパーを始めたのは、2001年でした。
きっかけは、デイサービスのドライバー募集でした。
当時フリーターでふらふらしていた筆者は、「何か仕事を探さないとこの先不安だな」くらいの気持ちで職を探していました。
車が好きだったこともあり、運転業務の仕事を探していたところデイサービスのドライバー募集の求人を発見しました。
一応、正社員として募集していたので「楽そうだな」という軽い気持ちで応募しました。
幸い、面接を受けてすぐに採用され次の日から働くことになりました。
業務内容は「運転」と「簡単な介護業務」とありましたが、乗り降りのお手伝いくらいだろうと思っていたのが間違いでした。
送迎が終わると、がっつり介護業務が待っていたのです。
考えてみたらそりゃそうか、送迎以外の時間はフリータイムなわけがない。
かくしてデイサービスの仕事にどっぷり浸かっていくことになった筆者。
高齢者、ましてや認知症の方とのコミュニケーションなんてとったこともありませんでしたが、なんとかお風呂やトイレに誘導したり、レクを考えたり、気づけば運転手ではなくデイサービスの職員として働いていました。
資格がなくても普通に身体介護に携わるのが当然になっていたある日、介助していた利用者が転倒して大腿骨を骨折してしまいました。
疑問はいろいろあったものの、その責任を取る形で退職することになりました。
やはり資格の有無は大切なのだと、この時実感しました。
しかし資格(当時はヘルパー2級)を取得しようにも、受講費用が高くて二の足を踏んでいました。
そこでお世話になったのが資格取得支援制度です。
かいご畑で紹介しているような求人広告会社の資格取得支援ではなく、「ホームヘルパー事業所が負担するから資格取ったらウチで働いてね」というものでした。
「大きな志を持っているわけではないけど、介護業界でもう少し働いてみよう」くらいの気持ちだったので、働ければどこでもいいとすら思っていた筆者にはピッタリでした。
晴れて他人のお金で資格を取得した筆者は、ホームヘルパー事業所で働くことになりました。
その会社は高齢者のホームヘルパー事業所で、夜間の巡回なんかもありました。
半年ほど働いたときに、高齢者だけでなく障害者部門も立ち上げるということで若くて体力のある筆者にも声がかかりました。
「若くて体力があるってことで声がかかったのだから、若いうちに経験しておこう」
何とも安直な思いを胸に、障害福祉の世界に飛び込むことになりました。
以来、知る人ぞ知るその会社が不正請求で大問題になる前に「やばい」と気付いて転職したり、小規模作業所や生活介護施設を経験し、2014年から再び障害者のホームヘルパー事業所に入社し今に至ります。
高齢者介護を4年、障害者支援を16年、現在まで大きな志を持って働いているわけではありません。
介護福祉士やケアマネジャーの資格を持ってるけど、きっとマークシートだから合格できたんだと思う(笑)
試験当日でも参考書の開いたことのないページがぱりぱりと音を立てていましたからね。
しかし、自分で言うのも何ですが利用者やご家族からの信頼も厚く、管理職を務め、2人の子どもを育てられるくらいの生活はできています。
結局、大切なのは個人の志ではないのです。
もちろん個人の志が高いことはマイナスではありませんが、本当に大切なのは先にも書きましたが、
企業理念に共感できるかどうか
これが一番大切!
理念に共感できなければ、いくら給料が高くても福利厚生がしっかりしていても「何か違うな」と感じてしまいます。
幸福度を高めるにはやりがいを持って働くのが一番!
介護職は、お金さえなんとかすれば最低限の資格は取れますし、気軽に始められる仕事です。
始める前からあれこれ考えるのではなく、まずは資格取得支援制度でもなんでも活用してやってみることが大切です。
一番のキャリアアップは経験です。
経験の中で知識や技術も磨かれますし、利用者に対する理解も深まっていくのです。
福祉・介護ランキング
最後までご覧いただきありがとうございました。
障害者のホームヘルパーに少しでも興味が湧いてくれたら嬉しいです。
では、また!
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